大学の時にボーイスカウト(ローバースカウトという)のサークル”福岡大学ローバース愛好会”(福岡30団)にて活動する。代表的なイベントである野営キャンプでは自衛隊が使うようなジャンボリーテントの設営(側溝堀など)や薪割り、手動式の井戸での水汲みから飯盒炊爨・ローピングなどの技術を活かした創作活動などに至るまで様々なアウトドア技術を学び、ガス・水道その他の文明の利器の恩恵に対する有難さを感じた。また、1年に一回あるサバイバルキャンプというキャンプでは10月の山奥に行って最低限必要なもの(シュラフ、防寒具、ビニール袋2枚、麻紐10M、マッチ10本、フタを繰り抜いた空き缶2本、米1合、味噌汁2袋、ペットボトル2Lのみ)だけを渡されてご飯を食べ{空き缶でご飯と味噌汁を作って食べた}、死ぬ程の思いをしながら野宿{10月の山中なので時計は没収されていたので何時かは分からないがすぐに暗くなる。また、体感温度は0℃より低かったのでは?}したり、翌朝にニワトリをさばいて食べたりしました。このキャンプでは生きていくということはすごく大変なことだということを学んだ。(ニワトリを絞める時にニワトリの目がこちらを向いていてまるで助けてくれというような目をしていた。ご飯を食べるときに”いただきます”というが、その意味が分かったような気がした。”いただきます”とは命を頂くこと{命のリレー}だと思う。残酷なようだが、今の子供達にもこういう体験が必要だと考えています。}
ローバースというサークルは、男女100名以上の部員を抱え、上記のようなキャンプをしたり、阪神大震災の復旧の手伝いにも代表者10名程が行く(私は体調を崩しておりいけませんでした)など、奉仕活動も盛んなボランティア精神に富んだサークルであると同時に、普段は自分達で企画を立てて様々なことをして遊ぶといった楽しい一面もあったまさに”飴とムチのサークル”でした。
あと、印象に残っている行事が峠越えのあるO・N・H(オーバーナイトハイク/80km耐久ラリー)!これは11月の下旬に毎年行われ、午後6時に出発して80kmを完歩するという過酷なものです。私は3回チャレンジし(そのうち1回は40km)一番早かったのが15時間でした。順調に歩けば日の出の時刻位に行程の終盤にある峠の頂上に着きますが、そこで見る日の出は感動ものでした。歩き終わった後の充実感があり、歩き終わって1週間は筋肉痛で足が強張りロボット歩きで通学するので、周りから、あれはローバースだ!とすぐ分かってしまったのも今となっては懐かしく思えます。
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